60の認定品が伝える、
伝統の味、本物の味。
100年の伝統を完全継承

明治時代、当時の北海道月寒村(つきさっぷむら)に置かれていた道内最大の軍隊「陸軍歩兵第25連隊」内の売店で売られていたあんぱんが兵士たちに大人気となり、村内の7軒のパン屋が競い合いって販売を開始。「月寒あんぱん」の名で地域住民に親しまれるようになりました。第二次世界大戦後、一時は消滅しましたが、その中の1軒、現在の㈱ほんまにより復活を遂げました。
北海道十勝産小豆をじっくり練り込んで作ったこしあんを、しっとりとした薄皮で包む製法は当時を継承したもの。ボリュームがありながらも、やさしい甘さのこしあんが、しつこさを感じさせません。パン生地にはたっぷりと卵が使われており水分が控えめで密度が高く仕上げられているため、保存性が高い(賞味期限は製造から1ヶ月)のも魅力のひとつになっています。
当時大人気だった東京・銀座の木村屋総本店のあんぱんにあやかり、見様見真似でつくったのが、パンというよりは焼き饅頭風の「月寒あんぱん」。このスタイルで味を競い合った7軒のパン屋は、新しい道路の建設に協力した連隊の兵士たちに、間食として毎日5個を配布していました。その道路は「アンパン道路」と呼ばれるようになり、記念碑も建てられています。