59の認定品が伝える、
伝統の味、本物の味。
木桶熟成が生み出すまろやかで味わい深いウスターソース
江戸時代末期から明治のはじめにかけ、洋食文化の発展とともにイギリス発祥のウスターソースが日本に広まりました。
ホンダ、ヤマハ、スズキの工場の周りにも洋食屋が増え、浜松でも地元の野菜を使ったソース製造が盛んに。
鳥居食品では当時の木桶で熟成する製法を今もなお、受け継いでいます。
一般的なウスターソースがペーストやパウダーに加工された野菜を使用するのに対し、「浜松ソース木桶仕込み」は生の野菜を使用しています。
また甘味をつける過程で味にコクを出すために純粋な〝苦み〟を加えることが重要だとのこだわりから焦がした砂糖を使用。
これを木桶で1~2か月間じっくりと熟成させ、まろやかで味わい深いウスターソースに仕上げています。
色は薄い茶色で、料理がより美しく仕上がります。
日本でウスターソース製造が始まった当時、貯蔵するタンクは木桶しかありませんでした。
そこから劣化が少ないホーロータンクやステンレスタンクメインへと移行し、今はFRP(繊維強化プラスチック)が主流になっています。
しかしホーローやFRPに比べ木桶で熟成されたソースの方がよりまろやかな味に仕上がるため、鳥居食品では木桶を継続して使用しています。
なぜそうなるのかは正直なところはっきりしていませんが、〝感覚〟を信じこれからも木桶でのソース製造を続けていきます。