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枕崎鰹節の本枯節

カビ付けで特別の芳香と
旨味をかもし出す、鰹節の最高級品。

枕崎鰹節の写真

ここが本場

鹿児島県枕崎市一帯
九州南端の薩摩半島の西南部に位置する、江戸時代中期からの漁港であり港町です。

本物のゆえんと魅力

鹿児島県は、全国1位の鰹節の生産量24.623トンを誇り、これは2位の静岡県の約2.5倍、3位の高知県の167倍(平成19年農林水産省統計)となっており、全国の7割を占めるダントツトップの生産地です。 鹿児島県の中でもとくに枕崎は、鰹の水揚げ漁港であり鰹節生産が古くから盛んで、16,388トンの生産をあげ鰹節の国内トップ生産地です。鰹節は、加工工程の違いによって名称が異なり、鰹を茹でて薫製にしたものを「荒節」といいます。「荒節」を削ったものが、「花かつお」または「鰹けずり節」として店頭で多く売られているものです。さらにカビを付けることにより微妙に水分を抜きながら熟成させたものを「枯れ節」といいます。この「枕崎鰹節の本枯れ節」こそは、カビ付けにより鰹の旨味成分イノシン酸が増えた豊かな熟成品であり、鰹節の中の最高級品です。
原材料については、鰹荒節として海外より輸入されたものが簡略な加工によりその加工地を生産地と表記して国内産鰹節として流通しているなか、「枕崎鰹節の本枯れ節」は枕崎漁港に水揚げされた良質の鰹だけを厳選して使用しています。そして、枕崎市内で煮熟(しゃじゅく)・焙乾(ばいかん)および薫乾 (くんかん)カビ付けと天日干しを数ヵ月も繰り返して、手間ひまを惜しまずに伝統製造で作り上げた天然食品です。日本人の心にしみる鰹節ならではの香りとば つくんの旨味を賞味いただけます。

本物を育てた歴史と背景

鰹節は、縄文期より保存食として作られていました。江戸時代になって鰹漁が太平洋沿岸で盛んになり、江戸中期の1707年頃に紀州の森弥兵衛がこの地に現在の製法を伝えたとされています。枕崎が産地として発展した要因は、枕崎沿岸で鰹漁が盛んであったこと、鰹節が薩摩藩の収入源として大切に保護されてきたことなどがあげられます。
とくにこの地方は、南で東シナ海に面し年間の平均気温が18度と温暖な気候で、鰹節製造には適した土地であること、鰹節の煮熟に欠かせない良質の水も豊富、焙乾や薫乾に必要な樫やくぬぎ・椎なども近隣でたくさん調達できることから、鰹節の産地として発展してきました。また、枕崎が量質ともに日本一の鰹節名産地といわれる由縁は、伝統的に鰹節の品質を大切にして知恵と工夫に満ちた職人の技を受け継いできたからです。平成19年には、品質管理委員会を組織し、伝統製法を守りながら品質分析と衛生管理検査を実施して、味の安定に努力を惜しまず科学的にも注力しています。平成20年の鰹節類品評会では、農林水産大臣賞、水産庁長官賞などを受賞しました。

枕崎水産加工業協同組合
TEL. 0993-72-3331

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