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昆布森の棹前昆布

良質のやわらか昆布を浜の天日干しで
仕上げる最高級の早煮昆布。

棹前昆布の写真

ここが本場

北海道釧路郡釧路町昆布森
日本の昆布の約90%は、北海道産。なかでも道東の太平洋側に位置する昆布森は、江戸時代から今日に至るまで早煮えが特色の長昆布の産地として知られています。

本物のゆえんと魅力

棹前昆布とは、成長した昆布漁の解禁を棹入れ(さおいれ)といい、棹入れ時より前に採取する昆布のこと。広く釧路地方で採取されますが生育環境により品質に違いが生じます。多くの産地があるなかでも「昆布森の棹前昆布」は最高品として高く評価されています。
その要因は、親潮の恵みに加え、多くの河川があって森のミネラルなどが海へと注ぎこみ、とくに海の栄養が豊富なこと。昆布森の岩盤は昆布が着床しやすいこと、この岩盤海域は水深5mほどと浅く、昆布が光合成で成長するに最適という好環境となっているから。
「昆布森の棹前昆布」の特色は、良質な昆布を、昔ながらの天日干し製法で仕上げることで得られます。とくに天日干しは品質を左右する重要な工程で、これにより色目は黒く艶があり、品質維持の期間も格段と長くなり、紫外線の作用でアミノ酸が増えてうま味成分を多く含む製品ができあがるのです。なお、葉が柔らかなので早く煮えることから、早煮昆布ともいわれ、昆布巻きや、昆布巻き、サラダに利用されています。

本物を育てた歴史と背景

昆布森は、その地名で豊かな昆布群落がイメージできるように、昔から昆布の産地として知られています。当地は道東の太平洋岸にあって、親潮がもたらす海の恵みを受け、昆布漁・鮭漁・ニシン漁が地域を支えてきました。昆布漁の始まりは、江戸時代に蝦夷地(北海道の旧称)を治めた松前藩政下での漁場請負制(統治形態の方式)によるとされ、18世紀前期頃からと伝わっています。また江戸時代には、北前船が日本海を南下し下関経由で大阪(のちに鹿児島や沖縄へ、沖縄から中国へ輸出)へ昆布を運んでおり、航路は「昆布ロード」と呼ばれて、船の寄港地および目的地の北陸・大阪・沖縄など日本各地の昆布食文化に密接に関係しています。つまり、昆布森は昆布ロードの出発点でもあったといえるのです。
「昆布森の棹前昆布」の名称は、昭和24(1949)年に昆布森漁業協同組合が設立された当初から「棹前昆布」の名称を使っており、長年にわたって親しまれています。

昆布森漁業協同組合
TEL. 0154-63-2311

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