59の認定品が伝える、
伝統の味、本物の味。
信州アカマツの経木が豆に宿す、風味豊かな味わいと香り
毎朝の食卓に欠かせない存在の納豆。
かつて藁で包む製法が主流だった中、アカマツが多く生育していた信州で経木に包むという画期的な納豆の製法が生まれました。
村田商店の経木納豆は、納豆専用に長野県塩尻市の野菜花き試験場で開発された長野県認定品種の大豆「すずろまん」をはじめとする地域産のものが使用されています。
すずろまんの特性である小粒ながらもっちりした食感は経木によってそのままに、最高の状態の納豆へと仕上げられます。
納豆の全国鑑評会でも経木納豆は毎年、高い評価を受けています。
アカマツやエゾマツの経木には松脂により抗菌効果が期待されるだけでなく湿度も程よく調整され、非常に衛生的な容器だといえます。
また酸素の透過率が優れているため納豆菌が発酵時に必要とする酸素も効率よく供給され、通常よりも多くの納豆菌胞子が増殖することで納豆に重要な強い糸が生まれます。
プラスチック系の容器とは異なり発酵時に生成されるアンモニア臭も経木は外部へと発散させることが可能で、納豆臭さもありません。
納豆の発祥については諸説ありますが、古くは平安時代に既に食されたと言われています。
長野県でも古くから納豆製造が行われており、その中の経木納豆の起源は1951年。
村田兵衛が生家のある宮城県から信州へ移住した際に、実家で営んでいた経木で作る納豆の技術を生かし、信州産の大豆とアカマツを使った経木納豆の製造をはじめたのがはじまりとされています。
信州では古くから林業が盛んで、良質なアカマツが生育していました。
そして、納豆と言えば藁で包み込んだ納豆という時代に扱いやすく衛生的とのことから好評を得て、信州内の他のメーカーへと経木納豆が波及していきました。
その後機械生産へと製造業者はどんどん移行していきましたが、村田商店はその伝統製法を今も守り続けています。